リハビリの給与に関して考える①(医療保険での点数について)
病院で働いている理学療法士の方多いと思いますが、一体自分がいくらの収益を上げているのか計算してみたことはありますか?
そう思ったことがある方も思ってもみなかった方も、一度見ていただければと思います。
給与について根本の部分は前回記事に載せていますので、そちらもご一読いただければ幸いです。
リハビリの点数についてみてみる
病院入院患者に対してのリハビリ点数についてみてみます
わかりやすく表にまとめてくれていたので
PT-OT-ST.NETさんから引用させていただいています
ちなみに前回(平成28年度)の診療報酬改定とその前の比較もあったので載せておきます。
みてわかる通り、変わっていません。
のせてみて、知りました、基本的なリハビリの点数は変わっていませんでしたね。
しかし、これだけではなく、回復期はFIMの改善や在宅復帰に応じて、入院料が変わるような「出来高制」が出現したりしました。
一概にこの点数だけで、リハビリの収益はあらわせませんが、
ややこしいのでシンプルにリハビリの点数だけでみたいと思います。
リハビリの実施だけでどれだけの点数がもらえるのか。
仮に脳血管リハ(Ⅰ)の方をフルでみたとしましょう。
一人の理学療法士が1週間取れる単位は108単位ですので、
245点×108=26460単位
これに一年間が約52週ですので52を×ことの1単位を10円で計算すると
26460×52×10=
13,759,200円
約千三百七十五万円となります。
これに人件費率を0.5として、それをかけると
13,759,200×0.5=6879,600
約687万円となります。
これが理学療法士が一人で稼げるMAXです。
なんだ多いんじゃないかと思うかもしれませんが、あくまでMAXです。
これから、福利厚生費と退職金も捻出します。
あと、理学療法士またはリハビリテーション科全体で稼いだ額を、また、全体で分配する事になります。
自分がMAX頑張ったとしても、同僚がどうかも大きく関わります。また、新人は単位数が10〜15単位になる所も多いでしょう。リハビリテーションの管理者はリハビリしている数もかなり少なく、単位は取れないでしょう。
それをどこが補填するのか?
だからこそ、どれだけ頑張っても、病院で一般職として務める限り、
年収400万円〜450万円が妥当だと考えざるおえません。
感覚的になんとなくはわかりますでしょうか。
今後医療費の増加に伴い、これからは下がることしか考えられません。
どうやって給与を上げるのか
まず一つ目に、自分たちがどれだけの利益を上げているのか、計算してみてから、今の給料が妥当かどうかは考えてみていいと思います。
ただ、リハビリをするだけでの加算では給料の頭打ちは目に見えています。
そこで、自分が働いているところに対して、
どれだけのメリットがあるかを強調しないといけません。
リハビリの加算だけでは限界が見えていますが、
病院の入院料など、患者を呼ぶことにも貢献できているかは重要なアピール方法だと思います。
とはいっても、何か認定や新たな資格をとったり、呼吸リハに特化したりしたとて、そこの方針にあっていなかったり、理解ある柔軟な考えを持つ方でないと取り合ってくれない事は言うまでもありません。
特に病院とはそういうものだと思います。
ではどうすればいいのか
やっぱり転職しかありません。
自分に合う所を見つけ、初めに交渉するのです。
色々と調べたり、考えたりしましたが、私にはこの方法しか見つかりません。
私自身が成功したからです。
転職については以下に述べています。
そこで上の位置(技師長や管理者)につくことを目標にするのか、
給与交渉をしていくのか、
転職するのか。
理学療法士として病院で勤める上で、
給与を上げる方法も考えながら、
働くことも必要かと思います。
本日もここまで読んでいただき有難うございました。
次回も読んでいただけると幸いです。