引き寄せの法則をまずはスピリチュアルの部分を否定してから、理解する
「引き寄せの法則」と聞くと、何それ怪しくない??と思う方も多いかもしれません。
私も怪しくて、見向きもしないようにしていました。
それでも、紐解くと色々とわかってきたことがありましたので、今回はご紹介していきたいと思います。
先に言いますが、強く思えば願いが叶うとか、そんなことは無いです。(私が知る限り)
目次
引き寄せの法則とは
『引き寄せの法則』とは、自分の思考や、あり方を変えることによって望ましい現実を引き寄せようとするものです。
ベースの考え方には以下の事があります。
──注意と意識とエネルギーを向けるものは、良いことであれ悪いことであれ現実のものとなる ──
──波動は共鳴し、同じ波動を持つ出来事を引き寄せる ──
つまりは何を考えているか(意識・無意識問わず)によって、引き寄せられる現象が変わるということです。
他にもこのようなことも言われています。
「豊かであることは、私たちの本来の自然な状態です。それを遠ざけるものが、不安や恐れです。自分でこの豊かさの流れを堰き止めてしまっているのです。身の回りの豊かさに気がつく目を養い、それを慈しむ習慣をつけてください。持っていないものばかりを考え続けていたら貧しさから抜け出すことはできません。」
引用:『これ一冊で手に入れる!「お金」と「本当の豊かさ」』著:リン・A・ロビンソン
つまりは同じ現象でも、考え方次第で良くも悪くも変わることを意味しています。
引き寄せの法則の歴史
何事にも歴史はあります。何かを理解するときには、それがなぜ生まれ、そして知られていったのかを知ることで、深く理解することができますので、引き寄せの法則についても見ていきたいと思います。
初めは自己啓発から
1909年『原因と結果の法則』(ジェームス・アレン著)という自己啓発本の中で、
思考・マインドが人生を作り上げる事を説明しています。
これはデール・カーネギーやナポレオン・ヒルにも影響を与えました。
デール・カーネギーは19世紀のアメリカ自己啓発ブームを広めた一人であり、今でも日本では『人を動かす』などが書店でも見受けられます。
ナポレオン・ヒルは『思考は現実化する』というそのまんまのタイトルの本も出しています。
引き寄せの法則は、自己啓発からであり、スピリチュアルとはそもそも起源が違います。
日本ではいつから?
日本でブームを起こしたのは2007年『ザ・シークレット』(ロンダー・バーン著)により、数名の方の引き寄せの法則に関する論文をまとめて記されていました。
ちなみに映画化もされています。(YouTubeですぐに色々と出てきます)
日本で自己啓発ブームも重なり、広まったと考えらます。
そこから、自己啓発のセミナーや自己啓発の情報商材が広まったのも、その時からだと思われます。
そんなこんなが↓に書かれていました。
どうしてスピリチュアルなものの意識が生まれたのか?
ベースの考え方に
── 注意と意識とエネルギーを向けるものは、良いことであれ悪いことであれ現実のものとなる ──
── 波動は共鳴し、同じ波動を持つ出来事を引き寄せる ──
この「波動」と「エネルギー」というキーワードがスピリチュアルなイメージを持ってしまったのかと思います。
また、こういうワードも出てきます。
「宇宙意志や宇宙全体は1つである」という思想が概念としてある。
「思考する原子物質が存在し、そこに思考を送り、刻みつけると、それが形となって現れる」
というワードが「引き寄せの法則」のタイトルの本にも出てくるらしいです。
また、人が引かれ合うことには原子と原子の関係と同じようにも書かれているらしいです。(どこで見たか忘れてしまいました)
波動やエネルギー、宇宙の法則のワードはそのままスピリチュアルなイメージに結び付けられたのではないかと思います。
意識・無意識に関しても、瞑想(ヨガ・マインドフルネス)につながり派生したと思います。
受ける側としても、わかりそうでわからない曖昧な方が神秘性もあり、ある意味受け入れやすくなるのも一つかもしれません。
何でも関連づけようとする、その結果、信じてしまうことは代表的な思考バイアスです。それには気をつけたいものです。
また、最近では量子力学と絡ませて、言葉巧みに詭弁を使う輩がいるみたいです。
が、これだけは間違いだとはっきり言います。
量子力学にはすごいストーリーがあるんです!人間が真理にたどり着きたい思いが詰まっているのです(数学や理科が好きな方は一度YouTubeで探してみると良いし、科学博物館に行くのもオススメ!)
だからこそ、私の好きな量子力学とつなげるインチキな輩は許せませんので、くれぐれも騙されないでください!
詳しい根拠は↓を参考にしてください。
引き寄せの法則ってなんなのか
引き寄せの法則とは具体的になんなのか?
理由が書かれているサイトがありました!
https://true-buddhism.com/teachings/lawofattraction/
この中で書かれているのは以下の7つについてです。
1.確証バイアス
2.プラシーボ効果
3.カラーバス効果
4.脳の質問に答えようとする働き
5.感情による脳の活性化
6.イメージトレーニングの効果
7.目標設定の効果
簡単にまとめていきたいと思います。
1.確証バイアス
自分の信念に反する証拠を無視して、自分の信念にかなう証拠ばかり集める傾向のこと。占いでちょっとそれっぽいことがあると、すぐに当たると信じ込むことです。
願いがたまたま少しでもそれっぽいことが叶うと、「やっぱり効果があるんだ」と思ってしまうことです。なので、ちゃんと叶ってなくても思い込む錯覚です。
2.プラシーボ効果
思い込みの力です。健康を願ったら、本当に健康になったという。内から出る気が病を治すことに繋がったと。昔から「病は気から」という言葉があるように、信じれば直ることも実際にはあるようです。
3.カラーバス効果
脳は毎日何万という情報から欲しい情報だけをフィルターにかけます。
例えば欲しい車が新しくできたとします。昨日まで、その車が街で走ってるなんて見たこともなかったのに、やたらと最近は走っている。なんて思ったことがあるかもしれません。欲しい車が急に街中に増えたわけでなく、今まで必要な情報として認識していなかっただけで、興味が出ると欲しい情報として集め出す。これがカラーバス効果であり、普段から考えてれば、その情報を普段から多く得られ、情報が多くてに入った結果願いが叶うということです。
4.脳の質問に答えようとする働き
脳は無意識でも考えています。アイデアが集中している時でなく、お風呂などで浮かぶのはそのためです。無意識なときにも脳は勝手に考えてくれ、願いが叶う方法を常に模索している状態となるわけです。その結果願いが叶うというわけです。
5.感情による脳の活性化
好きなことには脳に良いみたいです。だから好きなことを常に考えてたら良いとのこと。
6.イメージトレーニングの効果
スポーツなどはイメトレによる効果が上がります。イメトレで成功を引き寄せるということですね。
7.目標設定の効果
自分でしっかりと目標設定を行うことがモチベーションアップにつながるということです。
じゃあ引き寄せの法則は効果があるの?
やり方はさておき、引き寄せの法則は効果があるのでしょうか??
引き寄せの法則はまず、生まれたのが1900年と今から100年以上前の話です。
時代がまず全然違うということは、注意しておかなくてはいけません。ましてやアメリカの文化と環境の中ですので、今の時代の日本で同じように効果があるのかというと、そうはいかないでしょう。
そもそも自己啓発は科学的に色々と否定される部分も増えてきました。(プラス思考は場合によってはマイナス効果)
引き寄せの法則についてはエビデンスを見つけられなかったのですが、多分思うだけでは何も夢は叶わないと思います。
何が大事かというと行動です!
とにかく動かないと変わりません。
引き寄せの法則をもう少し、具体的に行動につなげている方法で
NLP(Neuro-Linguistic-Programminng)神経言語プログラミング
という実践心理学があります。課題に対しての具体的実践内容、無意識(潜在意識)に着目している点が引き寄せの法則に関連する部分があります。
また、『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』著:星渉
も引き寄せの法則を具体化している内容だと思います。
エビデンスがある目標達成について効果的なものを紹介
目標達成について効果的な方法を以下に記載します。(『その科学が成功を決める』リチャードワイズマン著 より引用)
・効果の高い方法
1、段階的に分けた着実な計画を立てる。
2、自分の目標について人に話す。
3、成功した場合に起きる良いことを考える。
4、目標に向かって前進できたら自分に褒美を出す。
5、進み具合について日記など記録をつける。
・効果のない、または逆効果は以下の通りである。
1、成功した人物を思い浮かべてやる気を起こす。
2、失敗した場合に起きる嫌なことを考える。
3、マイナスになること(健康に悪い食品や喫煙など)を頭から締め出す。
4、意志の力に頼る。
5、成功者になった素晴らしい自分の姿を想像する。
試してみてはいかがでしょうか?
本日出てきた本のリンクを貼っておきますので、興味があれば見てみてください。
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