認知症カフェって全国にどれくらいあって、補助(助成金)もあるって知ってます?
認知症の支援について講演を行なっていました。
約462万人
65歳以上の約7人に1人となっています。
自分、配偶者、親、兄弟が65歳以上の時、
誰かが認知症になってもおかしくありません。
その時に、本人と周りの家族が、どう支えていくか、どう向き合っていくか
それを教えてくれるところの一つが、認知症カフェなのです。
知らない方はぜひ知ってほしい、認知症カフェに少しでも興味を持っていただき、周りの方に伝えてほしいと思います。
認知症カフェはあなたの地域にもあります。
全国の認知症カフェ
設置カフェ数は655ヶ所が運営されているとなっています。
また、
では全国の認知症カフェの検索が可能です。
これによると実態調査の数よりも、はるかに多いので一度検索してみてください。
あなたの近くに認知症カフェはありましたか??
これからの地域づくり戦略とは。
国の総合事業(市町村が中心となって、主に要支援者を対象に行うサービス)は、今後ますます加速し、地域での支え合いが問われてきます。
総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)|厚生労働省,これからの地域づくり戦略ー集い・互い・知恵を出し合い3部作ー
地域のあり方としてのテーマは
「集い」・「互助」・「(多職種が)知恵を出し合う」
になります。
このテーマ、
「認知症カフェ」
は大きな役割を果たせると私は考えます。
認知症カフェとはどういうところか
「認知症カフェ」は2012年にわが国に紹介されて以来、認知症の人と、家族、専門職、 そして地域住民がともに同じ場を共有する、という方法が認知症介護に携わる多くの人々 に大きなインパクトをもたらし、地域の中で今もなお増え続けています。
新たな発想の「 認知症カフェ」は、地域における認知症ケア体制をこれまでよりさらに広く、そしてきめ 細かく展開をしていくうえで新たな拠点となる可能性を感じさせました。さらに、その発展的な取り組みとして紹介された「認とも」は、「認知症カフェ」を拠点として「認知症 カフェ」に参加できない人や、孤立しがちな人への居宅訪問活動として位置付けられた活 動です。 しかし、急速に増加した故に、関係者以外の地域住民への名称の理解や目的の浸透、そして継続性のための支援のあり方、認知症カフェそのものの具体的な指針の不足等課題も見え始めているところです。
引用:認知症カフェの実態に関する調査研究事業 平成29年3月
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/97_touhokuhukushi.pdf
認知症カフェといっても、それぞれの地域によって特色は様々です。
実施場所は、
本当にカフェであったり、古民家みたいなとこや、自治会館、デイサービス、病院内などと、場所は様々です。
実施している日においても、
毎日やっていたり、月に1度、毎週◯曜日だったりと、これも様々です。
内容も様々なようで、
実際に認知症のある本人や、その家族の講演会だったり、ボランティアのコンサート、専門職の相談会、お茶を飲みながら同じような境遇の方と不安や悩みを分かち合うなど
大事な事
認知症カフェという場所が大事なことは、
少しでも認知症のある方やそのご家族が、
「そのままの自分で気軽に社会に出てこられる場所がある、
不安や悩みが共感できる場所がある」ということです。
先日のバリアフリー展でのお話です。(うる覚え、自己解釈あり)
認知症の予防には力を入れています。そのせいもあり、認知症の診断が「絶望」としての解釈を受けやすい世の中です。これからどうすれ良いのかと、不安になり、時には認めず隠そうともします。周りもどう接すれば良いのかわからない世の中です。
認知症やその後家族にも教えられるものがあったと、作業療法士の方はおっしゃっていました。
この話を聞き、認知症ご本人、そのご家族、また地域の方も皆が一緒に支えあう、そんなきっかけになるのが認知症カフェだと思いました。
人間が本来持っているけれど、どこか見失っているかもしれない共感「する」「される」力が、今後は真に求められる気がします。
ちなみに権力者ほど共感能力は低くなるので注意です。↓
認ともという活動
「認とも」とは「認知症カフェを拠点とした居宅訪問活動」です。
「認とも」の活動といくつかの事例紹介が書かれていますので、↓をみてください。
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/nintomo.pdf
色々な場面で共通しているのは、多くのボランティアの方が携わり、「誰かのためになりたい」というやさしい気持ちで行なっているのだなと思いました。
私もこの医療職を目指したのも、やってて一番嬉しいことが、
この「誰かのために自分が力になれている」実感です。
私はこの素晴らしい活動を多くの方に知ってもらい、広めていきたいと強く感じました。
認知症を障害として捉える前に。
認知症介護情報ネットワーク(DCnet)>認知症ケア研究誌・投稿論文
「もしも」とは診断や支援を拒む方に向けて作られた、絵本風冊子です。
違和感を覚えている人が、自分で病院や地域包括支援センターに行こうと思えるように、認知症という言葉をできるだけ使わない絵本のような冊子を作りました。
その中の1ページが印象的でした。
認知症は、今の医学では防ぎきれないのが実際です。
家族の中の誰かが、認知症になる方が確率としては高いです。
それは、連続した人生の中の一部分であり、それで全てが失われるわけでなく、
それも含めてその人自身だという事を知ってほしいと思います。
総合事業として実施している地域が多くあり、
市区町村の地域包括支援センターに問い合わせていただくと良いかと思います。
私の住んでいる奈良でも
広報に載っていました。
また、実際運営されるに当たっては こちらもご参考にされてはいかがでしょうか
感想
私は今まで、認知症カフェという言葉を知っていても、どんな目的でどんな事をやっているのかなんて知りませんでした。
しかし、今後の日本で大きな役割を持つということが、今回知っていく中で率直に思ったことです。
私と同じように、知らない方も多くいると思いますので、ぜひ知っていただき、認知症という一つのテーマを皆で共感し、そして支え合うことができ、心のバリア・社会全体のバリアが取れた時には、皆がより住みやすい日本になるのではないかと思います。
今後は少しでも、こういった活動に携われたらと思う次第でありました。
本日もここまで読んでいただきありがとうございます。
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