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理学療法士のoutputブログ

介護予防について考える(平成33年度介護報酬改定の議論はスタートしています)

平成33年度の介護報酬改定の議論がスタートしました。

それも踏まえて、介護予防について今回は考えたいと思います。

高齢者 セピア


 

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000184159_00002.html

 ↑が今回の引用元になります。

 

ズバリこれからのテーマは健康寿命を延ばす

出典:第75回社会保障審議会介護保険部会 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000482328.pdf

国のこれからの大きなテーマの一つに

健康寿命延伸

が述べられています。

 

ただ長生きだけでなく、健康に長生きすることが大切です。

要介護にならずに、健康に生きる。

それが医療費・介護費の削減にも直接的に繋がりますし、

健康とは誰もが願う大きな人類のテーマではないでしょうか。

 

では、要介護についてちょっとみていきましょう。

要介護の実際

 要介護の割合

年齢階級別要介護認定推移

引用:第75回社会保障審議会介護保険部会 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000482328.pdf

上図のように、85歳の50%

つまりは2人に1人が要介護認定を受けています。

 

この2人に1人というのは単純に、あなたが結婚していた場合には

あなたか夫(妻)のどちらかが、

要介護認定を受けるということです。

つまりは

介護される介護するかのどちらかです。(数字だけをみた場合)

 

もしくはご両親のどちらかが要介護になるとも言えます。

介護の「か」の字も考えたことないわ!という方、この数字を見てどうでしょうか!?

 

老若男女問わず、日本のこの問題を、

他人事では無いと感じていただけるかと思います。

 

要介護度の推移

要介護度別認定者数の推移

引用:第75回社会保障審議会介護保険部会 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000482328.pdf

これは要介護度別介護者の推移ですが、高齢者の人口が増えていますので、

要介護(要支援)認定者も増えています。

 

要介護の原因について

要介護度別原因

出典:国民生活基礎調査平成28年)の結果から https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/20-21-h28.pdf

介護度別で原因は異なりますが、

認知症

②脳血管疾患

③転倒・骨折

は押さえておくべき原因かと思います。(その他の原因ってなんでしょうかね??)

 

ちなみに死因トップ3は

①悪性新生物(ガン)

②心疾患

③脳血管疾患

 

死ぬのも嫌ですけど、要介護状態にもなりたくはないですよね。

 

特に、死因にもなり、重症にも繋がりやすい

脳血管疾患には気をつけなければなりません!!

 

その脳血管疾患の原因は色々とありますが、

やはり、

高血圧

糖尿病

が大きな原因だと思います。

傷病別通院者率

出典:国民生活基礎調査平成28年)の結果から

これをみても分かるように、高血圧が日本人はとにかく多いです。

厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成26年調査によると、高血圧性疾患の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は1,010万8,000人と、前回の調査に比べて約104万人増加しました。

http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2016/009092.phpより引用

 高血圧はサイレントキラーとも言われ、自覚症状は少ない病気です。

 

糖尿病に関しても

 糖尿病が疑われる成人の推計が2016年に1,000万人に上ったことが、厚生労働省が実施した「2016年国民健康・栄養調査」で分かった。前回(2012年)調査より50万人増え、調査を開始してから最多となった。
 発症に至らない糖尿病予備群は1,000万人になり、前回調査時より100万人減った。

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/027369.phpより引用

 

 

死ぬまたは寝たきりにする原因である脳血管疾患

その原因となりうる、

高血圧と糖尿病

その推定患者数は両方とも1,000万人です。

 

 

 

 

 

 介護予防について

介護予防ってこういう形で進んでいたのをご存知でしょうか?

出典:第75回社会保障審議会介護保険部会 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000482328.pdf

 

出典:第75回社会保障審議会介護保険部会 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000482328.pdf

 

出典:第75回社会保障審議会介護保険部会 https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000482328.pdf

 

介護予防については、市の事業や地域交流ができる場があり

体操教室や趣味活動などが提供されています。

開催場所は多くなりましたが、まだまだ参加される高齢者の方は少ないように思います。


私が思う介護予防

介護予防とは一般的なイメージとして

運動体操

ではないでしょうか。

 

そういった取り組みを行っているところも多いと思いますし、

実際に「要介護認定も軽度者の割合が増えている!」なんて所もあると思います。

 

しかし、少し疑問に思う点があります。

まず一つに要介護認定はここ何年かで厳しくなりました。前までは要介護1や2が出るレベルの方が要支援になったり、重度の要介護4、5の認定がおりにくくなっているというのは感じています。

介護度が軽度化しているからといって、効果判定はしにくいなと思うのが一点です。

 

あと、運動、体操も良いのですが、やはり脳血管疾患の原因である

高血圧と糖尿病を予防する事に力を注ぐ必要があると思います。

日本人全体で見たときに割合も高く、ここに注力すればかなりの予防ができると思います。

 

理学療法士だからと運動や体操に積極的に取り入れ、介護予防を図ることは大切だと思います。

それと同時に、高血圧や糖尿病に関しても、同じように予防する事を指導していかなくてはいけません。

それは食事だと思います。

そこも一緒に考えなくては、真の介護予防だとは言えないのではないでしょうか。

 

次回はこの食事について考えていきたいと思います。

次回参考図書は↓を予定しています。

 

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